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家族内再統合療法

"嵐の後に調和を取り戻すセラピー".

私どものReunification Therapy(家族内再統合セラピー)では、様々な事情により分断されてしまった家族や、片親疎外症候群 (Parental Alienation)のシステム心理治療を専門的に行います。離婚や別居の過程では、しばしば、片方の親が、子供とのコンタクトを喪失してしまう機会が見受けられます。また、子供が突然、精神的に病んでしまったり、問題行動を起こす場合も見受けられます。私どものSMART家族内再統合セラピーでは、最新の脳科学、神経生物学、マインドフルベースの再統合訓練、心身統合トラウマ治療を用いて、懲罰的にならない、トラウマも考慮した再統合のプロセスを、日本語、英語の両言語で提供しております。

欧米の研究では、家族内再統合セラピーとは「親と子供の間に健康で愛情のある関係性を再構築することを目的に、安全で有機的な方法で、家庭内に関係性を再導入する最適な方法」と言われています。

とはいえ、家族内再統合のプロセスと、再統合セラピストの役割は、簡単なものではありません。

  1. 最初に重要なことは、再統合セラピストは、子供、並びに家族と信頼できるセラピストとしての関係性を構築する必要があります。家族内再統合プロセスの最中にある子供達は、傷つきやすく、心配があり、大人のことを信頼していない(特に新しい大人)場合がありますので、関係性ができるまでに時間がかかるときがあります。

  2. 子供だけではなく、両親が再統合セラピストの臨床経験を信頼し、そのセラピーが子供にとって心から最良のものであると信じていることが、同じように大切になります。セラピストはしばしば、ご自身の心地よい領域から少しだけ出ることや今までご自身が信じてきていることを再点検することを奨励す場合もありますが、基本的にセラピストから理解され、支援されていると感じることができる必要があります。

  3. 再統合に向けて、双方の親が進んでゆくプロセスの責任を明らかにし、ステップを導いてゆくのが家族内再統合セラピストの役割であります。家族内再統合セラピストが片方の親を非難したり、問題の責任が一方だけにあるというような態度を取ることは最適ではありません。本来は、両親はセラピストが片方の親に偏っていなく、あくまでも、子供の視点で、再統合への道のりを支援していことを信頼していなければなりません。新しい両親や平等な家庭の在り方を構築するには、この段階で、過去の痛みや、怒り、結婚の失敗への憤りなどを明らかにする必要があります。

  4. 双方の親、それぞれが個人セッションでのセラピーを受けることは、再統合の進展を遅らせる可能性のある、個人の抱えるチャレンジを分離する為にも必要です。

  5. ​このセラピーに関わる全ての専門家の方々が、協働する態度を示し、家族に対し、プランが成功し、プロセスが前進するという希望を与えることも、とても重要な要素になります。

  6. 両親は、進行中の葛藤を助長するような不和を防ぐために、参加している全ての専門家を平等に信頼している必要があります。

 

過去の多くの文献から一貫して報告されていることは、疎外された子供達は、精神的に過度な負担、適応困難、などにより危険な状況に置かれており、阻害されていない離婚紛争中の家庭の子供たちと比較しても、高い危険性を示しています。(Bala and Fidler, 2010)。

臨床的知見、症例レビュー、質的研究、経験的研究から継続的に示されている結果から、阻害された子供達は、以下のような症状を示します。

  • 脆弱な現実検討

  • 非論理的な認知操作

  • 単純かつ厳格な情報処理

  • 不正確または歪んだ対人関係の認識

  • 自己嫌悪

  • 精神的に不安定で、抑圧された内的機能

  • 低い自尊心(拒絶した親の否定的な部分の内面化、自身の認識についての自信喪失、親を拒絶したり兄弟を放棄したりしたことに対する自己非難、不信感、愛されていない、あるいは自身は不必要とされているという感覚、捨てられたという感覚)あるいは誇張された自尊心や全能感

  • 疑似成熟

  • ジェンダーアイデンティティの問題

  • 自己の乏しい分化(バウンダリーの欠如)

  • 攻撃性および行動障害

  • 社会的規範や権威を無視する。

  • 乏しい衝動のコントロール

  • 感情的な収縮、受動性、または依存

  • 後悔や罪悪感の欠如

 

おそらく最も重要なことは、両親ともに再統合セラピスト以外にも個人セラピストを持つことです。両親双方ともに、離婚や再統合のプロセスから発生する感情的なストレスなどを扱うために個人的なサポートが必要になります。さもなければ、親は生産的でなく、再統合のプロセスへの破壊的な態度で、子供達、あるいは、支援する専門家達に接するようになるでしょう。

再統合のプロセスを支援する専門から再統合セラピストは、高い紛争レベルの離婚を経験している家族に働きかけることができる専門性を有していることが必要不可欠で、さもなければ、専門家までもが非生産的で、しばしば破壊的な態度で、この複雑なプロセスに加担することになってしまいます。

 私どものSMART再統合セラピーは、最新のシステムファミリーセラピーで、トラウマ症状に対応できる、批判的ではなく、恥じることのないセラピーです。再統合のプロセスでは、非生産的な紛争や、恥、あるいは、不必要な心の痛みを助長するような悪循環サイクルを好転させるセラピーです。

再統合セラピストのDai Katoは全米家族療法士協会(AAMFT)認定のカップル、家族療法士で、ハーバード法科大学院より上級調停員の認定を受け、数多くの紛争、葛藤を解決してきております。専門は、家族療法と高いレベルの臨床的紛争、葛藤解決で、米国コロラド州裁判所からの指定再統合セラピストです。また、コロラド州ナロパ大学院、精神保健カウンセリングプログラムで、非常勤で教鞭をとり、グループカウンセリング、臨床的な関係性・スキル構築、ファミリーシステム、仏教臨床心理学などを教えています。コロラド州ボルダー市で個人開業をしており、遠方のクライアントの方々には、ビデオカンファレンスでのセッションを提供しています。再統合セラピーは移行中のご家族が負った心の痛みを癒し、前進させる特別な方法です。ご質問がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

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